細菌学

【牛の消化器感染症】④牛のクリプトスポリジウム症

牛のクリプトスポリジウム症

・牛のクリプトスポリジウム症は、病原体の感染によって起こる新生牛の下痢症。

・人にも感染して激しい下痢を起こすため、人獣共通感染症に指定。

農場実習などで学生が感染することがある!

宿主

・宿主は、牛、めん羊、山羊、馬、豚、鹿、犬、マウス、人 など。

病原

・病原体となるのは、Cryptosporidium parvum

→小腸~大腸の粘膜上皮細胞の微絨毛内に寄生。

→オーシスト(虫卵)は4~5㎛で、扁平類円形。

分布・疫学

・世界中で発生。

・日本での感染率は約2%(そのうち発症率は数十%)。

・1ヶ月齢未満で発生することが多い。

診断

症状

・主に1ヶ月齢未満の子牛で発生

・潜伏期間:2~4日

・発熱、水溶性下痢

・下痢便に大量のオーシストが排出

1~2週間で自然治癒

病理

・大きな変化は見られない

・粘膜上皮にオーシストが付着

病原診断・血清診断

・病原診断

→下痢便からオーシストを検出

 ⇒抗酸菌染色(チール・ネルゼン染色)で染色して直接鏡検

・血清診断

→蛍光抗体法 など

予防・治療

・自然治癒するため治療法はなく、対症療法のみ。

参考資料

・動物の感染症〈第四版〉

・管理人のまとめノート

オススメ記事