細菌学

【牛の皮膚感染症】①伝染性角結膜炎

伝染性角結膜炎

・伝染性角結膜炎は、角膜や結膜の炎症性を主徴とした感染症。

→角膜病変部の特徴的な様相からピンクアイと呼ばれる。

宿主

・宿主は、牛。

病原

・病原体となるのは、Moraxella bovis

→グラム陰性の好気性球桿菌

 ⇒皮膚壊死性の内毒素を持つ。

→若齢牛で感受性が高い。

分布・疫学

・日本では全国的に発生。

・発生誘因

→紫外線、塵埃、植物や昆虫などによる角膜への刺激や損傷 など。

夏期放牧牛に起こりやすく、正常な眼からも病原体が分離される。

・伝播

→直接的な接触感染

→ハエなどの昆虫による機械的伝播

・線毛とβ溶血素の発現は、疾病を引き起こす上で必須。

診断

症状

病理

・結膜:浮腫と充血。

・角膜:潰瘍形成や白濁など多彩。

病原診断・血清診断

・病原診断

→滅菌綿棒で眼の分泌物を拭い、血液寒天培地に接種。

 ⇒乾燥に弱いため速やかに行う。

 ⇒平らで円形、灰白色の粘着性コロニー(直径1mm程度)の形成を確認。

 ⇒コロニーの周囲は狭い完全溶血帯(β溶血)で取り囲まれる。

・血清診断

→実用化されていない。

予防・治療

・予防

→ワクチンは無い。

→ハエなどの昆虫駆除 など

・治療

→感染牛の早期発見

→抗菌薬の投与

 ⇒ペニシリン、クロキサシリンなどの抗菌薬による点眼

 ⇒ツラスロマイシンの皮下投与

 ⇒オキシテトラサイクリン、フロルフェニコールの筋肉内投与

参考資料

・動物の感染症〈第四版〉

・管理人のまとめノート

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