細菌学

【牛の皮膚感染症】③牛のマイコプラズマ乳房炎、牛の真菌性乳房炎

牛のマイコプラズマ乳房炎

・牛のマイコプラズマ乳房炎は、急激な泌乳量低下や無乳症を主徴とする牛の伝染性乳房炎。

宿主

・宿主は、牛。

病原

・病原体となるのは、Mycoplasma bovisM.bovigenitaliumM.californicumM.alkalescensM.canadens など。

分布・疫学

・世界中で発生し、日本でも増加傾向。

・易感染性(100個で感染:10²CFU)であり、集団発生する。

・上行性

→肺炎罹患牛の鼻汁や飛沫が搾乳者の手指などを介して別個体の乳頭から感染。

・下行性

→マイコプラズマ肺炎から続発。

診断

症状

・体細胞数(好中球数)の増加(100万/ml< [基準:20万/ml] )

・乳量の激減、最終的に無乳症になる

病理

・腫脹や硬結、乳房リンパ節の腫脹。

病原診断・血清診断

・病原診断

→菌分離、PCR

・血清診断

→実用化されていない。

予防・治療

・予防

→発症牛の淘汰

→バルク乳の定期的なスクリーニング

→マイコプラズマ肺炎牛の管理

・治療

M. bovis:予後不良の場合が多く、治療は困難。

→その他:マクロライド系抗菌薬の投与 など。

 

牛の真菌性乳房炎

宿主

・宿主は、牛。

病原

・病原体となるのは、Cryptococcus neoformansCandida albicansAspergillus fumigatus など。

Prototheca zofnii(藻類)も原因となる。

分布・疫学

・世界中で発生。

・細菌性乳房炎に続発し、難治性。

・酵母によるものが多い。

診断

症状

・感染初期

→症状なし

・病勢進行

→発熱、腫脹、硬結、疼痛、泌乳量の減少または停止

病理

Candida感染

→リンパ節肥厚、粘膜の灰白色変化

病原診断・血清診断

・病原診断

→直接鏡検、菌分離

・血清診断

→実用化されていない。

予防・治療

・予防

→畜舎衛生の向上、飼養管理 など

・治療

→アゾール系抗真菌剤の投与(ケトコナゾール etc.)

参考資料

・動物の感染症〈第四版〉

・管理人のまとめノート

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