細菌学

【牛の皮膚感染症】④牛の趾乳頭腫症

牛の趾乳頭腫症

・牛の趾乳頭腫症(PDD)は、トレポネーマ属菌を主体とする混合感染によって、蹄皮膚表層に伝染性炎症が見られる感染症。

宿主

・宿主は、牛(主に乳牛)とめん羊。

病原

・大型のグラム陰性らせん菌が優勢に検出。

真の原因菌は不明

分布・疫学

・日本では全国的に発生。

主に乳牛が感染、和牛での発生はまれ。

・「保菌牛や罹患牛の導入+発症要因」で集団発生。

→湿潤不潔な牛床を介して蹄踵部に原因菌が付着、経皮感染によって感染。

診断

症状

  • 趾間皮膚炎との類症鑑別に注意。

病理

・病変部における表皮割面の乳頭状変化、表皮の著しい肥厚。

Warthin-Starry染色による病原体の確認。

病原診断・血清診断

・病原診断

→塗抹標本の作製と観察

→動物接種による継代

 ⇒らせん菌は難培養性であり、分離培養は困難。

・血清診断

→ELISA

予防・治療

・予防

→ワクチンは無い

→導入牛の趾蹄消毒、衛生管理の徹底 など

・治療

→オキシテトラサイクリン、リンコマイシン、染色で使われるゲンチアナバイオレットなどを塗布した湿布。

  • 一旦治癒しても再発することがある。

参考資料

・動物の感染症〈第四版〉

・管理人のまとめノート

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