クイズ

【薬理学 1-2】クイズ

クイズ

No.1~10

No.1

薬の投与経路について、最も速く最高血漿中濃度(Tmax)に到達する投与経路は何か?

静脈内投与(静脈内注射)

No.2

薬の投与経路について、最も遅く最高血漿中濃度(Tmax)に到達する投与経路は何か?

経口投与 

No.3

化学物質の代謝について、第Ⅰ相反応の例を3つ答えよ

酸化、還元、加水分解

No.4

化学物質の代謝について、第Ⅱ相反応の例を4つ答えよ

グルクロン酸抱合、硫酸抱合、アセチル化、グルタチオン抱合

No.5

化学物質の代謝について、「化学物質は第Ⅰ相反応と第Ⅱ相反応を経ることによって(  )に代謝されるため、体外へ排出されやすくなる。」(  )の用語を答えよ

極性物質
※吸収された非極性の化学物質は、極性物質に代謝されることによって体外へ排出されやすくなる。

No.6

プロドラッグとは何か?

投与したときは薬効を持たないが、体内で代謝されることによって薬としての薬効が現れる薬

No.7

第Ⅰ相反応について、「酸化」を主に行う細胞小器官は何か?

滑面小胞体
※第Ⅰ相反応の1つである「酸化」は、主に肝臓の滑面小胞体に存在するCYP(シトクロームP450)で行われる。また、滑面小胞体が含まれている「粗面小胞体・滑面小胞体・細胞膜を含む分画」をミクロソームと呼ぶ。

No.8

シトクロームP450(CYP)について、「①異物代謝に関与するCYP」と「②ステロイド合成に関与するCYP」はそれぞれどの細胞小器官に存在するか?
以下の中から選べ。なお、同じ語句を選んでも良い。
1.粗面小胞体
2.滑面小胞体
3.ミトコンドリア
4.ゴルジ体
5.リソソーム

① 2.滑面小胞体
② 3.ミトコンドリア

No.9

第Ⅱ相反応について、ミクロソーム系酵素が関与するのはどれか?
① グルクロン酸抱合
② 硫酸抱合
③ グリシン抱合(アミノ酸抱合)
④ アセチル化

① グルクロン酸抱合
※ミクロソーム系酵素=CYP
※グルクロン酸抱合以外は非ミクロソーム系酵素が関与する。
 → 硫酸抱合:細胞質の硫酸転移酵素
 → グリシン抱合:ミトコンドリアのグリシン転移酵素
 → アセチル化:細胞質のアセチル基転移酵素

No.10

一次性能動輸送の例を選べ。ただし、答えは1つとは限らない。
① P糖蛋白質
② OAT(有機アニオントランスポーター)
③ OCT(有機カチオントランスポーター)
④ PEPT(ペプチドトランスポーター)

① P糖蛋白質
※P糖蛋白質はABCトランスポーターの1つである。

No.11~20

No.11

促通拡散に関与する輸送体(担体)は何か?

SLCトランスポーター

No.12

二次性能動輸送の例を選べ。ただし、答えは1つとは限らない。
① P糖蛋白質
② OAT(有機アニオントランスポーター)
③ OCT(有機カチオントランスポーター)
④ PEPT(ペプチドトランスポーター)

② OAT(有機アニオントランスポーター)
③ OCT(有機カチオントランスポーター)
④ PEPT(ペプチドトランスポーター)
※OAT、OCT、PEPTはSLCトランスポーターの一種である。

No.13

初回通過効果の影響を受ける投与方法はどれか?
① 注射
② 坐薬
③ 吸入・鼻粘膜
④ 舌下・経皮
⑤ 経口

⑤ 経口

No.14

非経口投与について、例外的に一部が初回通過効果の影響を受ける投与方法はどれか?
① 静脈内注射
② 皮下注射
③ 筋肉内注射
④ 腹腔内注射

④ 腹腔内注射
※注射や吸入などの投与方法は、消化管を通過しないため体循環に到達するまでの消失(初回通過効果)を受けない。

No.15

以下の投与方法の中で、局所投与になるのはどれか? なお、答えは1つとは限らない。
① 動脈内注射
② 皮膚投与
③ 粘膜投与
④ 直腸投与(坐薬)
⑤ 舌下投与
⑥ 鼻粘膜投与

① 動脈内注射
② 皮膚投与
③ 粘膜投与
※④⑤⑥は全身投与

No.16

シェルティーを含むコリー犬において、使用禁忌とされている薬は何か? また、その理由を答えよ

薬:イベルメクチン
理由:血液-脳関門に存在するP糖蛋白(MDR1)が先天的に変異しており、イベルメクチンの汲み出しが上手く行かずに脳内の濃度が異常に増加するため。

No.17

グルクロン酸抱合能を欠く動物はどれか? ただし、答えは1つとは限らない。
① ネコ
② イヌ
③ ブタ
④ フェレット
⑤ 草食動物全般
⑥ 肉食動物全般

① ネコ
④ フェレット
※グルクロン酸抱合能を欠くネコでは、アセトアミノフェンの投与は禁忌

No.18

アセチル化能を欠く動物はどれか? ただし、答えは1つとは限らない。
① ネコ
② イヌ
③ ブタ
④ フェレット
⑤ 草食動物全般
⑥ 肉食動物全般

② ネコ

No.19

硫酸抱合能を欠く動物はどれか? ただし、答えは1つとは限らない。
① ネコ
② イヌ
③ ブタ
④ フェレット
⑤ 草食動物全般
⑥ 肉食動物全般

③ ブタ

No.20

薬効の動物種差について、ネコで中枢神経系を興奮させるため禁忌とされている薬はどれか?
① モルヒネ
② アポモルヒネ
③ アトロピン
④ キシラジン
⑤ バルビツール酸
⑥ アスピリン

① モルヒネ

No.21~23

No.21

薬効の動物種差について、アポモルヒネを投与しても嘔吐が見られない動物はどれか?
① ネコ
② イヌ
③ 齧歯類
④ ウシ
⑤ ブタ

③ 齧歯類

No.22

薬効の動物種差について、アトロピナーゼを持っているため、アトロピンが無効化される動物はどれか?
① マウス
② ラット
③ ウサギ
④ フェレット

③ ウサギ

No.23

薬効の動物種差について、①キシラジンが高感受性の動物、②軽い興奮が見られるため使用不可な動物はそれぞれどれか?
A. ① ヒツジ ② ヤギ
B. ① ヤギ  ② ウシ
C. ① ヤギ  ② ブタ
D. ① ウシ  ② ブタ
E. ① ブタ  ②ヒツジ

D. ① ウシ ② ブタ

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