学年が変わるときに、毎回ひっそりと話題になるのテーマが「留年」です。
獣医学生や獣医学部を目指す受験生が必ず1回は検索すると言っていいほどのワードだと思います。
例に漏れず、ネコ紳士もガッツリ検索したことがあります。
今回は、獣医学部に入学してある程度の年月を過ごしたネコ紳士が思う「留年・留年率」について書いて行きます。
留年率はどこで公表されるのか
公式な発表は・・・
まず最初に結論から言うと、、
公式、つまり大学側からの発表なんてものはありません。
「え!?」と思った人もいるかもしれませんが、発表されないのは「学生」に対してであって、「教員などの大学関係者」では共有されていると考えられます。
だったら留年率の情報はどこから出てきているのか?
授業中にポロッと・・・
ネコ紳士が具体的な留年率のデータを見たことがあるのは、入学したての1年生のとある授業のときです。
えーこちらが去年のデータですが…
と言ってプロジェクターでデータが数分だけ表示されました。
獣医学部は「2年から3年に上がるタイミングで最も留年しやすい」と言われています。
他の大学はどうか分かりませんが、ネコ紳士が通っている大学ではそう言われています。
このときは、入学したての1年生が弾けすぎないように、軽く釘をさしておくという目的もあったのかもしれません。
具体的な数字を見たのは、それが最初で最後でした。
「●●が留年したって」と当人の周りから噂が波及
現状、こっちの方が主な情報源になっていると思います。
名前が出なくても「今年は●人落ちたらしいよ~」という噂がどこからともなく流れてきます。
頑張れば各大学で統計を…ということも可能だとは思いますが、プライバシーの面でもあまり良くないですよね。
気になる人の気持ちも分かります。
特に受験生の皆さんの場合は、「できるだけ留年してる人が少ない大学に行きたいな…」と心のどこかで思ったりしていませんか?
ネコ紳士は思いましたよ?
選択肢ほとんどなかったので、結果的に留年率なんて気にせずに入学しましたけど😅
「留年率」に価値はあるのか?
入学前は何かと気にしていたワードですが、獣医学部に入学して少し考え方が変わりました。
その1番のきっかけになったのは、何年にも渡って世界中に猛威を振るう「コロナウイルス感染症」です。
コロナで留年率が急増!?
仲良くさせていただいている先生とお話していると、流れで留年についての話になったことがありました。
今年は1年生の留年がすごいらしいよ。
え、どうしてですか?
1年生ってまだ専門科目少ないですよね?
同級生や先輩とほとんど面識がない状態で、お互いに勉強を教え合うとか、そういったことができなかったのが原因だと思う。
Oh…😨
同級生や先輩のネットワークに恩恵を受けている身としては、確かに辛すぎるな…と思いました。
この話を通して、その時の置かれた状況によって、留年率は大きく左右されるものだと実感しました。
留年率は役に立たない…だったら、これからどうすれば良いのでしょうか?
留年率よりも気にするべき大切なこと
自分に合った勉強法を見つけておく
大学の留年率に左右されないためには、まずは自分の勉強法をしっかりと確立させておく必要があります。
自分にとって、どんな勉強法が向いているのか?
まずはそんな「核」を見つけておくことが重要です。
手で書きながら覚える方が記憶に残りやすい場合は「手」が核になります。
また、何度も見返して頭に刷り込ませるのが得意な場合は「目」が核になると思います。
当然、手で書いて、目で見て、声に出して覚えるといった「ハイブリット型」もいると思いますし、むしろそっちの方が多いのではないでしょうか?
その場合、それぞれの段階がどれくらいの割合を占めているのか、割合を意識してみると良いと思います。
具体例
例えば、「自分でまとめを作って、普段の勉強はそれを何度も見返す」という勉強法だとします。
また、「眠たくなったり、集中力が切れそうになったら、さらに声をだして覚える」ようにします。
この勉強法を実践する人は「何度も見え返す」という「目」の核をメインにしているので、それぞれの割合は
- 自分でまとめを作る
- 20%(できるだけ早く完了させたい段階)
- まとめを何度も見返す
- 70%(1番時間を割きたい段階)
- 声に出す
- 10%(眠気などに打ち勝つための緊急処置)
もちろん、これはあくまで1例です。
「まとめを作る段階でも自分は結構記憶に残ります!」という人であれば、❶の段階が30%や40%に増えるかもしれません。
「1人でブツブツ呟くのはちょっと…」といった人であれば、❸は0%にして、気分転換に別の科目に手を出したり、「同級生と問題を出し合う時間を作る」など、別の方法を組み込むのも手です。
自分の頭が「どんな傾向があるのか?」と分析して理解しようとするだけでも、新たな発見があるかもしれません。
中学生や高校生で良い点数をとれた科目があれば、「あのときはどんな感じで勉強してたっけ?」と思い出してみるのも良いかもしれません。
自分で調べる技術を磨く
これが意外に重要なスキルだったりします。
「調べる技術ってなに?笑」と思った人もいるかもしれませんが、これ、マジです。
特に獣医学部のような専門科目では、一般の人が調べないようなワードがたくさんあります。
「○○○」ってワードで検索しても全然出てこないのに、「△△△△」で調べると一発でそれっぽい内容が出て来た、ということもあります。
どれだけ早く「○○○」ではダメだと気づき、代わりの「△△△△」を見つけられるかが勝負です。
大学の図書館にある本で探すのもアリだとは思いますが、やっぱりネットの方が効率が段違いです。
調べたいことが「よほどの専門書でもなければ多分見つからないぞ…」や、「まだよく分かってない分野だけど、今はどこまで研究されているんだろう?」といった感じのものは、まず本では見つからないと思った方が良いと思います。
ここまで来ると海外のサイトを見る機会も増えてきます。
やはり最先端は日本ではなく海外…?
Zoon や Google Meet など、新たな「集まる場所」を作る
これは「1人での勉強が苦手…」という人が実行するべきです。
先程も、コロナになって協力し合えない環境を半ば強制されたことで、留年率が急増したことをお話ししました。
今後もコロナがどうなっていくか分かりませんし、またいつ同じような別の感染症が流行するとも限りません。
この対策として、Zoon や Google Meet などは非常に便利なツールだと思います。
むしろ、全国にいる獣医学生と繋がって偏りなく勉強ができるという点では、友人たちと集まって勉強するよりもメリットがあるかもしれません。
まとめ
- 留年率はどこで公表されるのか
- 各大学から正式に留年率が発表されることは無い
- 留年率はその年の状況によって大きく左右されるため、気にする必要なし!
- 留年率よりも気にするべき大切なこと
- 自分に合った勉強の「核」を見つける
- 調べる技術を磨く
- 大学以外に集まれる「新しい場所」を作る